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                                                            08.08.02
   
伊吹山のお花畑について
頂上(1,377m)に美しいお花畑がある。
ガイドブック(四季の花のガイドが1枚100円で売られている。)によると、標高1,200mから1,350mの区域は、国の天然記念物に指定されている。 
                       

山頂付近にお花畑が形成される要因
地質がアルカリ性の石灰岩であること−見学者としては、この岩のために道はとても歩き難い。
冬は積雪が多く、季節風が吹き荒れる−4月初めでも山頂付近は雪が残っているため、個人的には早春の花を見に行くには勇気が要る。
昭和30年頃まで、山頂付近で牛馬の資料や田畑の肥料とするための草刈が行われていた。

伊吹山特産種の花
ルリトラノオ、イブキコゴメグサ、イブキレイジンソウなど8種。

分布の西南限になっている植物
キンバイソウ、エゾフウロ、ハクサンフウロ、グンナイフウロなど
  
  薬草園の名残の植物
  キバナノレンリソウ、イブキノエンドウなど(織田信長がポルトガルの宣教師の依頼により、薬草園を築いたと伝えられている。)
  そういえば、行きの電車の中で、地元の、山に詳しい方に教えていただいた、「薬草の湯」があり、観察会の終わりにその湯に入る
  と、ヨモギのお湯だった。蛇足だが、その日はその地域の夏祭りで、夕食はそこのカレーやたこ焼き、焼きとうもろこしだった。
  同伴者は勿論、冷えたビールに涙を流して喜んだ。  

    「かくとだに えやはいぶきの さしもぐさ さしもしらじな もゆるおもいを」という百人一首の歌を思い出した。

    この「いぶきのもぐさ」とは?と調べたら、栃木県の伊吹山となっていた。

伊吹山の花-2                                  花のページトップへ

 
 伊吹山は滋賀県と岐阜県に跨る、標高1300m級の山です。名神高速を西に向いて走っているとひときわ高い山が目につきます。 3月でも雪が残っている山のことが前から気になっていました。ある時、「伊吹山はお花畑がすばらしく美しい」と聞きました。
 それから2年ほどたって「伊吹山は8月初めが花の見頃だ」と聞きました。それから1年後の今年、念願叶って8月6日に行くことができました。頂上にお花畑が広がるという珍しい山です。頂上付近まで車で上がることができるのでお花畑をゆっくりと時間をかけてみることが出来ました。
 次回は車を使わずにふもとから山を登りながら花を眺めたいなと思っています。
 05.08.06 撮影 

 2回目の機会がやってきました。今回は「関西ハイキングの会」主催です。
 頂上まではバスで行き、お花畑を満遍なく見た後、3合目まで下ります。頂上から3合目まで日陰が全くなく、暑いし、石灰岩のごつごつした下り道は歩き難く、初心者コースといってもかなりの難コースでした。
 お花畑がなければ8月に行く気はしないでしょう。

 伊吹山は、固有種の花が見られる他に高山植物が豊富に見られる所です。一つひとつの花を見るのも楽しいけれど、それだけじゃなく、散策路の両側に視界の続く限り広がるお花畑が他では見られない魅力なんです。       08.08.02撮影


秋のお花畑へ

クサボタン (キンポウゲ科)       08.08.02 シシウド (セリ科)

メタカラコウ (キク科) ルリトラノオ(葉が対生)(ゴマノハグサ科)





  淡紫色のクガイソウ、ピンクの

  シモツケソウ、赤い色のアカソ

  が、この時期の伊吹山のお花

  畑を代表しているようだ。



                08.08.02

クガイソウ (ゴマノハグサ科) 輪生するクガイソウの葉

シュロソウ (ユリ科)根元にシュロ状の毛がある。

タカトウダイ (トウダイグサ科)     08.08.02 キオン (キク科)

イワアカバナ (アカバナ科)

  散策路の両側にシモツケソウが果てしな
  く広がる。
  黄色い花はメタカラコウ。
  背の高い白い花はシシウド。
 
   シモツケソウ (バラ科) 08.08.02
               シモツケソウの群落

ミツモトソウ(バラ科)       08.08.02 ノリウツギ(ユキノシタ科)      08.08.02

アカソ (イラクサ科) トモエソウ (オトギリソウ科)

キリンソウ(ベンケイソウ科)       08.08.02 クサフジ (マメ科)

キヌタソウ (アカネ科) クルマバナ (シソ科)

グンナイフウロ(フウロソウ科)   08.08.02 イブキフウロ (フウロソウ科)

キバナノレンリソウ (マメ科)       08.08.02 ウツボグサ (シソ科)

イブキボウフウ (セリ科) カワラナデシコ (ナデシコ科)       08.08.02

キバナカワラマツバ(アカネ科)       

ミツバベンケイソウ (ベンケイソウ科) カワラマツバ (アカネ科)       08.08.02

イブキジャコウソウ (シソ科)       08.08.02 テンニンソウ(つぼみ) (シソ科)

ツリガネニンジン (キキョウ科)つりがね型の花が茎に輪生して
                    かわいい。
サラシナショウマ (キンポウゲ科)       08.08.02

ヒヨドリバナ       08.08.02 ヒヨドリバナにとまるアサギマダラ       08.08.02

ヨツバヒヨドリ       08.08.02 ヨツバヒヨドリの葉は輪生

         イブキトラノオ       08.08.02 コオニユリ (ユリ科)       08.08.02    

キンバイソウ (キンポウゲ科)       08.08.02 シデシャジン(キキョウ科)       08.08.02

オトギリソウ(オトギリソウ科)       08.08.02 ワレモコウ(バラ科)       08.08.02


今年は秋の伊吹山にも行く機会があり、9月5日に行きました。今回はJP新大阪駅から貸し切りバスで頂上の駐車場まで行けるのでとっても楽♪♪。朝の出発の時は快晴かという天気だったのにいつの間にか空は雲に覆われ、雨模様。こんな天気、お花畑はどうなんだろう?
頂上の駐車場に着くと霧が一面に立ち込め、夏の賑わいはなく、駐車場もがら空きの状態でした。
全山霧の中を観察会は始まりました。
斜面を見下ろすところで、「晴れていたら一面、サラシナショウマで真っ白に見えるんですよ。」と案内がありました。覗き込むとなるほど、サラシナショウマの花で埋め尽くされていました。
片側の見上げる斜面も霧の中でぼんやりとはしているものの真っ白のようでした。
夏のシモツケソウのピンクに替って秋は白と黄色の世界でした。
                                                           08.09.05

 サラシナショウマ (キンポウゲ科)
霧に覆われて画像では先のほうが見えないが正に一面が白い穂に埋め尽くされた大群落だ。全体像は大きなブラシのように見えるが、一つひとつの花は純白で美しい。

 コイブキアザミ(キク科)葉が深く切れ込み、刺が多く、ちょっと触れただけでも痛い。伊吹山の特産種。  アキノキリンソウ(キク科)昔は野原で普通に見られたが、最近は山でしか見られなくなった。(個人的には)

 テンニンソウ(左、上部の開いてない花のつぼみの部分が天人様の顔に見えるそうな。なかなかそうは見えず、写真にとってもボケてました。)
右は群落。ところどころ突き出ているのは夏に黄色い花を咲かせていたメタカラコウの実。

イブキトリカブ(キンポウゲ科)花として形はどうかなと思いながら、紫の色が美しく、シャッターを切ってしまう。
 
 イブキアザミ(キク科)伊吹山の特産種  ゴマナ(キク科)

クサタチバナ(ガガイモ科)花がみかん科のタチバナに似ていることからこの名前がついた。この時期は実になっていた。

   ニセイブキゼリ(セリ科)(イブキゼリモドキ)

 シオガマギク(ゴマノハグサ科)


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